毎年、4月に助成金の改正・統合・廃止などが行われます。
本年度については、「キャリアアップ助成金」が3つのコースに統合されています。
キャリアアップ助成金の3つのコース
☆正社員化コース(パート・アルバイトを正社員に転換するもの)
☆人材育成コース(パート・アルバイトに研修を実施した場合の賃金・研修費の補助)
☆処遇改善コース(賃金テーブルの改定・法定外の健康診断・週労働時間を延長した場合に一定額を支給)
※詳細は、ここを確認してください。
があります。
この中で、パートアルバイトさんを将来的に正社員にしてもいいと考えている中小企業様に実質的に使用できるのが「正社員化コース」です。
基本は、3年から5年の正社員化するための計画を提出します。
※計画期間の1ヶ月前までに提出します。
次に正社員になるまでに就業規則に正社員になるために基準を規程します。
※就業規則がない場合は、別途作成する必要があります。
次にパートアルバイトとして6ヶ月分の賃金実績が必要です。
就業規則の基準に則り正社員になるために試験を行います。(試験後、正社員にする)
※会社に入るときなどに必ず正社員にすると約束してはダメです。
合格したものを正社員にしてその後6ヶ月の賃金実績が必要です。
正社員として6ヶ月経過した後、2ヶ月以内に助成金の支給申請をします。
※1日でも遅れると助成金が申請できません。
まとめると
計画期間の1ヶ月前に労働局へ計画届を提出→パートアルバイト期間(6ヶ月以上)→
就業規則の作成・改定→正社員化試験→合格後正社員期間6ヶ月→2ヶ月以内に申請
1年のスパンで考える必要がある助成金ですが、パートアルバイトを正社員にしたいと考えている中小企業様にご利用して頂きたい助成金です。
<注意点として>
助成金を受給するということは、法律上義務づけられている労働保険や社会保険には、必ず加入しているということが前提です。
また、パートアルバイトは、社会保険が正社員の勤務と比較して3/4未満ですと加入が義務付けられていませんが、正社員化すると毎月の社会保険料負担が掛かります。人数が多いと会社負担も多いので注意が必要です。